看護師におすすめの病院以外の職場
看護師の勤務先は、病院などの医療施設に限られません。
保健所や保育園をはじめ、障がい者支援施設や老人介護施設など多岐にわたります。
多くの看護師が体調不良の原因として挙げている夜勤などの不規則勤務や、人手不足による激務の過剰な負担の心配が軽減します。
そのため、病棟勤務からこうした病院以外の職場に転職する看護師も少なくないのです。
疾病に対する抵抗力の弱い園児や、高齢者を預かる保育園や老人ホームなどの施設では、感染予防や衛生管理が看護師の主な職務となるでしょう。
看護師は、保育士や介護職員とも連携して、園児や高齢者の健康チェックに気を配らなければなりません。
栄養士や調理師とも連携し、食中毒などを防ぐことも重要なことです。
もちろん、突然の事故や発作などにより救急措置を講じなければならないこともあるものの、通常は園児や高齢者の健康管理に徹することが求められます。
そのほか、海外旅行や海外出張をする人だけが訪れるトラベルクリニックという医療機関もあります。
トラベルクリニックでの看護師の業務内容は、渡航先の感染症情報に関するアドバイスや、予防接種などです。
トラベルクリニックを訪れる人は、健康な人がほとんどで完全予約制のため、勤務上の負担も大きくないでしょう。
また、企業の健康相談室に常駐して、産業看護師として活躍する人もいます。
産業看護師は、従業員の健康診断をして生活習慣病予防などのアドバイスを行い、従業員の健康管理をすることが主な役割です。
医師が常駐する病院以外の職場では、医療機関と異なり看護師が唯一の医療従事者となることも多く、その責任は大きいものであると言えるでしょう。